ワンマン社長にうんざりしているあなたが考えること

ワンマン社長にうんざり パワハラ

ワンマン社長にうんざりしていませんか?
一国一城の主を気取って自分の感情のままに言いたい放題やりたい放題
当然みんな離れていく
それでも
「辞めたいなら辞めろ!代わりはいくらでもいる」
「こんなことくらいで辞めるなんて根性無しはこっちからお断り」
と無駄に強気でそのプライドは山のように高い

そんなワンマンパワハラ社長の元で働くことについて
今後どうするかも含めて掘り下げていきます

ワンマン社長は裸の王様

ワンマン社長は裸の王様です
その会社のオーナーであり最高権力者
本人は「神」にでもなった気分でしょう
完全に独りよがりの思い込みの中で生きているのです

「自分の考えが絶対に正しい」という価値観で動いているから
明らかに間違っていても意地でも間違いを認めず
部下(社員)には「YES」以外の回答は求めない

極論言えば
部下(社員)に対して赤信号を「青だ」と言ったら
それに従うことを求めるタイプです
つまり完全な「イエスマン」しか求めていないのです
例え正論であっても自分に意見してくる者は求めていません

ワンマン社長のパワハラ

ワンマン社長によるパワハラはこの世のパワハラの中で最も精神的負担が大きいものです
経営者自らがパワハラをしかけてくるわけですから
反抗すれば立場が悪くなるどころか職を失う危険が高い
普通の企業の上司からのパワハラとは次元が違います
「トップダウンのパワハラ」なんですから
被害者側は逃げ場もなく壮絶な苦痛を耐えなければなりません

基本的にワンマン社長は
「金払ってやってるんだからその分コキ使って元を取る」
という考えの持ち主が多いです

そのため

  • 一人では対処しきれないほどの仕事を振る
  • 極めて困難な仕事を振る
  • 面倒な上に必要性も感じられない仕事を振る
  • 丁寧に説明(教育)もしないし質問されると怒る

上記の事例が特に目立ちます
一つ一つ詳細に解説しましょう

一人では対処しきれないほどの仕事を振る

ワンマン社長の経営する会社の多くは中小企業であり
従業員一桁の個人企業に等しい規模のものも少なくありません

従業員の数が少なければ
一人一人に割り振られる仕事の量は必然的に多くなります

収入源を増やそうとして
社員のキャパなど考えずに
「社員にすべて丸投げしてやろう」
闇雲に事業を拡大し
新しい仕事がどんどん増えるので
それに対応するのも本当に大変です

しかも小規模な会社になると
部署もないので「オールラウンダー」を無理矢理求められます
・営業
・経理
・仕入れ
・発送処理
・商品開発
・マーケティング
・カスタマー対応
↑これらをすべて一人にやらせるめちゃくちゃな会社もあります

勤務時間内にすべてできないと猛烈に怒り
「仕事が遅い!」と罵倒するのです

仮に仕事が早い人であっても
これだけ多岐に渡る仕事を毎日やらされていたら
確実に脳疲労を招き
作業の生産性も
仕事に対するやる気も
著しく減少します

例え個々の作業自体は少なくても
「全く違う仕事」に頭の切り替えが必要なだけで脳は疲弊し
その作業をやっていない(他の作業をしている)時でも
頭のどこかで担当させられているすべての作業のことに意識が向いていて
脳が休まることがないのです

極めて困難な仕事を振る(自分もできないくせに)

理不尽なノルマを押しつけたり
知識もスキルも何もないような仕事を何の説明もマニュアルもなしで押しつけられたり
それが上手くいかないと
「この程度のこともできないのか」
暗に人格否定してきたり
「ガッカリした」と心を思いきり折ってくるような言葉を投げかけます

ここで問題なのはそのワンマン社長自身がやってもできないようなことをやらせて
それができないと「この程度のこともできないのか」と言ってくることです

当然言われる側は「自分だったらできるのか!」と言ってやりたいでしょう
でもそれを言えば職を失うリスクが高いから
悔しくても耐えるしかない
これは精神的に大きな負担になります
ワンマン社長側もそれが言えないことをわかっているから
強気に出ているのです

面倒な上に必要性も感じない仕事を振る

「金払ってんだからコキ使って元を取る」と考えるワンマン社長は
些細なことでも遠慮なく次々仕事を振ってきます

「面倒なことはすべて社員にやらせよう」と考えているので
思いつきで無意味な仕事を作っては振ってくるのです

例えば
・極度の心配性で配送ミスがないかすべての注文の発送を追跡確認させる
・明らかにジャンル違いなイベントに参加申請させる
・競合他社製品で景表法違反している商品がないかあらゆるモールを調べさせ見つけたら通報させるのように、自分ではめんどくさくてとてもやってられないことを社員に押しつけます

「それも仕事だ」
「そのために金を払ってる」
「嫌なことをするから金がもらえるんだろう」

という理屈で振ってくるわけですが
社員からすれば明らかに必要がないものが多い
しかしワンマン社長の多くは心配性で用心深い性格なので
不必要な確認作業や無意味な申請作業をどんどん振ってくるのです

当然細かく面倒な上に労力も手間もかかる作業で
社員からすれば「やる意味」もわからないものなので
非常に苦痛でしょう

人間という生き物は「意味(≓ベネフィット)」が見えない作業は
例え仕事であってもやる気が出ないものです

丁寧に説明(教育)もしないし質問されると怒る

普通の企業なら入社前に社員研修もあり
入社後も定期的に社員教育プログラムが組まれています

しかし悪質なワンマン社長が経営するような会社の多くは小規模
「上司」がワンマン社長で「部下」が残りの全社員
のような構図も多く
ワンマン社長はめんどくさがりな上に
多く喋ることが嫌いな性格の持ち主も多く
社員は不十分な説明や教育で仕事をやらされることになります

当然わからないことだらけで手探りでやるわけだから
失敗することも多くなりますが
失敗すれば「それくらい教えられなくてもできるだろ」と罵倒します

仕事の指示も主語や目的語を省略して誤解を招くようなことも多いです
「商品出しておいて」とだけ言うから
「どの商品」を「どこに」が当然わかりません

当然聞き返すことになるが
聞き返すと猛烈に怒って
「それくらい言われなくてもわからないのか!」と罵倒

昔高校野球で圧倒的な強さを誇ったPL学園野球部に似た逸話があります
野球部は全寮制で
3年生は「神」
2年生は「平民」
1年生は「奴隷」
というヒエラルキーが存在していて
「付き人制度」というものがあって
1年生は上級生の身の回りの世話まで強制され
練習以外の時間は先輩とのヒリヒリした緊張感の中で生きる環境でした

先輩の言うことには「はい」以外一切許されない昭和体育会系にありがちな話で
ここで先輩がわざと聞き取れないような声やしゃべり方で「命令」を下すと
何を言ったのか聞き取れないので
聞き返すと呼吸が止まるほど胸を強く殴られたそうで

言ったことが聞き取れなかったり意味がわからなくても
なんとか「解釈」して「正解」の動きをしなければならない地獄のような環境なんです

昭和男にありがちな「言わなくても察しろ」の気質

無口でブスッとしていて「多くを語らせるな」を周囲に求める・・・
昭和世代の男にはこのような面倒くさい傾向が確かにあります

体育会系だけでなくても夫婦間でもそうです
亭主関白の夫は妻に「おい、アレ」とだけ言い
それだけで理解して持ってこないと激怒するという事例は良くあったようで

妻は夫が考えていることや気質や性格・・・
頭の中すべて理解することを求められていたのです

帰宅しても「メシ、風呂、寝る」しか言わず
あとは新聞読んでるかテレビ見てるだけで
夫婦間の会話もないという酷い時代だったようです

「言わなくても理解しろ」
「1から10まで説明させるな」
「何も言わなくても俺の考えていることを察しろ」

こんなことを平気で求める性格の持ち主が昭和世代の男には気質としてあります
生年で言えば団塊ジュニア前・・・1970年生まれくらいまでの男性に多いです

そういうのを「硬派」とか「多くを語らないダンディズム」と勘違いしてるか
とにかく喋ることや説明することが面倒くさく苦手なコミュ障なのか
いずれにしてもそんな人物と一緒に行動するのはやりにくくて仕方ないことです

そういう世代特有の「気質」がワンマン社長にも浸透していて
仕事でそれを部下に求めるわけなのです

ワンマン社長もピンからキリですが
パワハラ気質のあるワンマン社長は
50代以上が多いので世代的にも該当するでしょう

「言わなくても察しろ」は甘えである
そもそもこれだけハイコンテクストなコミュニケーションを求められる国は日本だけ
海外の人がこの手のワンマン社長の元で働くことになったら
例え日本語が堪能でも全く意思疎通ができないでしょう

はっきり言って最悪の風習だと考えています
なぜなら、大切なことは口にして発しなければ相手には伝わらないし
伝わらないことで大きな誤解を生み大きな問題になるので

ワンマン社長の理不尽さ

ワンマン社長は「理不尽」を絵に描いたような存在になりがちです
行動原理が「自分は絶対に正しい」なので
例え間違ったりミスをしても絶対にそれを認めず謝らないどころか
部下に責任を押しつけて謝罪までさせる性格の持ち主までいます

上述した「省略した指示」による齟齬が発生し
問題やトラブルが起きてしまっても
「それくらい理解できない方が悪い」と部下に責任を押しつける

そもそも部下や社員に責任を押しつける時点で
経営者としての器ではありません
自分でやらせたんだから
責任も自分にあることが理解できないのです

ワンマン社長は他責思考の塊

ワンマン社長は究極の他責思考の持ち主が多いのも典型的特徴
「自分は絶対に正しい」という思い込みだけで生きているから
何か問題が起きれば「社員が悪いに決まってる!」と決めつけ
一方的に責めて精神的に追い詰めるのです

自分は頻繁に間違えたりミスをするけど謝罪すらしないのに
部下が一度でも間違えたりミスをすると文句を言わずにはいられない

自分は仕事がものすごく遅いのに
部下の仕事が遅いと激怒する

自分は質問されても答えないかしっかり教えないが
自分が質問したことは即座に1から10までわかりやすく説明しないと怒る

自分は社員にマニュアルも何もない状態で「自分で調べながらやれ」と仕事をさせるが
自分が直接作業しなければならないときは「わかりやすいマニュアルを作れ」と求める

このように理不尽事例を挙げたらキリがないほど
ワンマン社長は自分が経営者だからこんなことが許されていますが
仮に会社が倒産でもして外で働かなければならない状況になったら
この性格ではどこでも勤まらずクビになる・・・以前に採用すらされないでしょう

つまり「社会不適合者」が一国一城の主になったことで
裸の王様になっているのです

社員に八つ当たりする

経営上で上手くいかないことがあるとイライラして
それ以前にいつもイライラしているワンマン社長は多いです

当然職場はピリピリしてそれだけで雰囲気が最悪になります
余計に生産性が下がるだけで全く無意味なこと

そしてワンマン社長はそのイライラを発散するために
社員の揚げ足を取って文句を言ったり罵倒する八つ当たりで
ストレス発散の憂さ晴らしをするようになります

明らかに社員に非がないことで
言いがかりのような揚げ足取りによるイチャモンで絡まれるという
社員にしてみれば最も理不尽さを感じる瞬間でしょう

心理的安全性の欠如と昭和根性論

心理的安全性とはアメリカの有名企業で重視されている考えで
要は「自由に意見を言えて、働きやすさを感じられる環境」を用意することです

しかしワンマン社長はそれを真っ向否定して
「仕事には厳しさが必要なんだ」とお得意の昭和根性論を振りかざします

「男は多くを語らない」だけでなく
「体罰万歳」の時代に育ったから
社員に優しくとか「褒めて伸ばす」という発想が全くないのです

仕事に厳しさや根性論は必要なのか?

確かに厳しくすれば社員も怠けられず
自分に鞭を打って仕事をするようにはなるでしょう
しかし「恐怖政治」は長く続かないのです

結局精神的に重圧や苦痛を感じながらだと人間はもたないからです
強い恐怖感やプレッシャーは脳を萎縮させることが研究で明らかになっています

脳が萎縮すれば余計に生産性は下がる上にミスも多くなる
つまり恐怖政治や根性論は逆効果になる可能性が極めて高い

確かにそういうものを耐えて乗り越えた人間には
強い精神力が育まれるでしょう

上述したPL学園野球部に限らず
昭和の高校野球強豪校は
多かれ少なかれそういう環境で野球をしてきて
それを経験したことで社会に出てから
辛いことがあっても
「高校時代の地獄に比べたら何でもない」と思えるようになり
それは様々な高校の多くの卒業生が口にしていることからもわかります

だがもう時代が違うのです
そういうものを経験していない世代が社会に出ているし
そもそもその時代だって多くの人間が厳しさに耐えられず脱落していたのが現実です

「少数精鋭」でふるいにかけるために
敢えて厳しくしてどんどん辞めさせているのかもしれないですが
人を雇用して教育するのにも金と時間がかかっているのです

ワンマン社長が社員教育するケースは少ないから
当然誰かしら「先輩」が教えることになります

苦労して時間をかけて教えた新入社員が
ワンマン社長のパワハラですぐ辞められたら
教えた苦労と時間がすべて無駄になります

人を指導して教育することはエネルギーがいること
それをワンマン社長のその場の感情ですべて台無しにされたら
はっきり言ってやってられないし
「この社長にはついていけない」と思うでしょう

 

独りよがり思考の沼に陥る危険性

心理的安全性のないワンマン社長の会社は
社員に自由に意見を言える環境もなく
すべてワンマン社長の思い込みだけでやることが決められ
社員は黙って言われたとおりに従うことを求められます

「自分は絶対に正しい」というバイアスで
明らかに間違っていたり無意味なことをやると言い出すことも多く
それに異を唱えれば逆に「反抗的だ」と憤慨されるわけです

結果失敗して痛い目に合うわけですが
そうなっても謝罪もせず平然としている

しかし社員にとっては無意味だと感じながらそれを耐えて
貴重な時間と肉体的・精神的負担をかけて作業して
予想通り失敗に終わることで
「この社長にはついていけない」と思うようになるでしょう

結局、心理的安全性がなければ

・職場がいつもピリピリしている
・職場の生産性が上がらない
・職場に人が残らない

状態になります

昭和根性論や恐怖で人を支配することなど全く無意味であると断言できます

経営者と従業員の立場は対等であるという事実

パワハラ社長は「金払ってやってるんだから俺の言いなりになれ」を求めます
つまり「金払ってるんだから偉い」という発想です

しかし現実は違います
従業員は「人生の残り時間(=時間)」というある意味金以上に貴重な対価を提供しています
ストレスの多いパワハラ社長の下での仕事は「健康」という対価さえ払っている可能性もある
若く元気な時期の貴重な時間を捧げているのに「金」だけの理由で立場が下になるのはおかしいこと

つまり従業員の足下を見ているのでです
「この社員はうちをクビになったら生活に困るだろう。
だから無茶振りしてコキ使っても逆らわないし辞めないはず」
のような考え方

金で社員の人生を縛って
ずっと自分にとって「都合の良いイエスマン」としてコキ使いたいのが本音なんです

この残酷な事実に気づかず年月を浪費してはならないのです
今こそ考えるときです

ワンマン社長の元から脱出する方法

「生活のために」ワンマン社長の下で苦痛を感じながら一生働くなど絶対に推奨できません
そもそもその手の会社は従業員が定着しないから常に人手不足で
いずれ経営も立ちゆかなくなる可能性も高く
倒産せずに生涯働ける期待値すら低いです

だがその前に自分の身体の問題です
そんな環境で働いていたら心か身体のどこかを壊しかねない
「脱出」を考えないといけないのです

ではどうするか?
当然真っ先に浮かぶのは転職でしょう
しかし・・・あまり言いたく葉ないことですが
そういうパワハラ社長の会社で働いていた時点で
良い転職口が見つかる期待値は低いと言わざるをえないです

仮に転職できたとしても
その転職先でまたパワハラ気質の上司がいたり
職場の人間関係や仕事内容で苦痛を感じるものだったりする可能性もあります

つまり、転職というのはあまり魅力的な選択肢とは言えないのです
良い職場への転職は思っている以上に成功率は低く
自分より年下の上司の下で働くようになったり精神的苦痛を感じることも多々あるでしょう

最もおすすめできるのは独立を視野に入れて
副業を始めることです

フリーランスになるのでも
法人化して経営者になるのでも
いずれにしても自分の自由な働き方ができて
嫌な経営者や上司と付き合ったり
やりたくもない仕事をやらなくても良くなります

「独立なんてハードルが高すぎる」と思うかもしれませんが
実は今副業から独立する人が増えていて
嫌なワンマン社長やパワハラ上司に辞職届を突きつけて
爽快な人生を歩んでいる人が多いです

さらに「独立」とか「起業」と表現するとハードル高く感じますが
「フリーランス」として仕事をすることを考えれば
そこまでハードルが高いとは感じないのではないでしょうか?

長くなってしまったので
その具体的な方法やロードマップに関しては
別の記事で紹介しますね

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